2007/08/24(Fri)

今更ながら

 ゆえっちの彼岸回帰の冒頭と終わりに短歌を二首詠んだんだけど、詠み人自ら解釈述べるってのもどうなんだろうと思いつつ、まぁ今更だからこそ言えることもあるだろう、と思ったので、ここで軽く解説しておきますネ。
 完売記念という意味合いも込めつつ。
 とてもネタバレだけど、時期的にも大丈夫だろうということで。

***

 まず冒頭歌。

 黄昏は
 暮れて暗闇
 意味問はれ
 此方彼方に
 何も見つからじ

(たそがれは
 くれてくらやみ
 いみとはれ
 こなたかなたに
 なもみつからじ)

「黄昏」はもと「誰ぞ彼」の意で、人の判別がつかなくなる時刻を差しました。それが黄に昏れる時刻だったので、「黄昏」という字が当てられるようになった、っていうのは、割と有名な話だよね。というわけで掛詞。
「暮れて」は、「日が暮れて」と「途方に暮れて」の掛詞。ついでに「紅」の音も意識して欲しいところ。
「意味」と「忌み」も、もちろん掛詞。
「此方彼方」は、「あちらこちら」っていう意味もあるし、「此岸」と「彼岸」のことでもあるし、あるいは「現在」と「過去」だったりもするかもしれない。
「何も見つからじ」は「名も見つからじ」と掛けてみた。「何」と「名」が掛詞。

 意訳。
 黄昏時、「あなたは誰か」と問われども、忌み嫌われた自分には、今も昔も、あの世にもこの世にも何も見出すことができなくて、ただただ途方に暮れ、日も暮れた無名の塚よ

***

 続いて、奥付に寄せた歌。

 さ在りし日
 いつぞ忘れ家
 帰らざらん
 迷ふる身をば
 川に流すかな

(さありしひ
 いつぞわすれが
 かえらざらん
 まよふるみをば
 かにながすかな)

「さ在りし」は「去りし」との掛詞。「さ在りし日」はかつての自分、「去りし日」は過ぎ去った過去、どちらもだいたい同義。
「忘れ家」は「忘れ我」との掛詞。
「帰らざらん」はもちろん、「還らざらん」との掛詞。
「川」は「過」との掛詞。

 意訳。
 過ぎ去った日々、まだ自分が悩み迷っていた日々
 それでもいつか、忘れていた自分自身を取り戻すときが来るだろう
 そしていつか、忘れていた自分の居場所へ帰ろう
 悩み迷う身を、川に流すように、過去へと流し去って

***

 さて、ここには書きませんが、まだもう一つ仕掛けがあります。
 勘の鋭い人はここでもう気付いていることでしょう。
 が、一応。

 ヒントは、「かきつばた」の歌。

 ここまで来れば簡単だよね。

***

 で、ここまで独断でやった!(駄

 いや、もったいなくてさ……。何か問題あったら消しま。

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Trivial Dayz[日常雑記]
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